はじめに
皆さん、土木作業員にはどのようなイメージを抱いていますか?
弊社は大阪市内を中心に、近畿一円にて舗装工事を中心に、様々な工事に従事する互栄土木建設です。そもそもタイトルの土木作業員というのは、土木工事に従事する者のことを指し、土木工事とは、道路やダム、橋梁など建物以外の工事で、一般的に地面より下の部分の工事のことを指します。
我々はその中でも道路工事を中心に行っています。
道路工事の種別として舗装工事があり、舗装工事の中にアスファルト舗装という種類があります。詳しくは、コラムの別記事にて【舗装工事とは?】に掲載しておりますのでご参照ください!
ここではタイトルにあるように、土木作業員の仕事は具体的に何をするの?といった疑問や、抱かれ易いイメージの《きつい》《しんどい》《危ない》《汚れる》《体力がいりそう》《勤務時間が長そう》などといったことについて弊社の実情を元に詳しくお伝えします。
土木作業員って何をするの?
まずもって土木作業員とは、土木工事に従事する作業員のことを指します。
ひとくちに土木作業といっても、
○道路工事
道路の新設工事、既設道路の補修・修繕工事、バリアフリー化などを行い、安全性や
利便性の向上を目的とした工事。
○ダム工事
貯水池ダム工事、砂防ダム工事など、川の水や土石流をせき止め、下流へ流す量を調整した
り、貯めておくための構造物工事。
○橋梁工事
川や海などを渡る橋を造る工事。基礎・基盤→橋脚→橋桁の順で造られます。
冒頭で示した3つの工事を紹介しましたが、この他にも河川、海岸、空港建設、下水工事など様々な種類の土木工事が存在します。
ここでは、弊社の主たる工事でもある舗装工事の作業員について解説します。
舗装工事の現場作業員は上の写真にもあるように、弊社では1班6~8人程度で編成せれています。
①重機オペレーター(1~2名)
バックホウやアスファルトフィニッシャーなど現場で稼働する重機を運転、作業する者
②レーキマン(2名)
フィニッシャーが施工した箇所でも端部の処理やアスファルト合材の量、傾斜調整をする者
③スコップマン(2名)
レーキマンが行った箇所のアスファルト合材の処理や不足分のアスファルト合材の量の
調整をする者
④ローラーマン(1~2名)
プレートやコンバインドローター、タイヤローラーを用いて後追いで転圧していく者
基本的には上記①~④の役割を分担します。経験や資格により担当は異なりますが、技術が必要となる工事なので、経験の浅い作業員は③のスコップマンから始めることになります。
この班の全員が協力することで、速やかに施工することができます。舗装工事はチームワークの有無で施工スピード、施工量、出来が変化します。
また、現場では1mm単位での調節も必要になるほどの緻密な作業も多いです。各作業員が確認を重ね、設計通りの施工を行うことが必要になります。
余談になりますが、カウンターを持ち、街でカチカチとカウント作業をしている方を見たことありませんか?彼らは指定された道路の交通量を調査しています。この調査では、1日に車が何台通っているか、普通車が多いのか大型車が多いのかなどをチェックし、その結果に応じて施工する道路の厚みを選定しています。交通量が少ないのに厚みを設ける、これでは経済的にも環境的にも合理的な施工方法とはいえません。合理的かつ経済的な施工を行うためにも調査は必要で、計画に沿った施工も必要となります。
さらには、アスファルトは非常に温度に敏感な材料であるため、施工時には温度管理に注意しなければなりません。雨天時や降雪時、寒冷期は特に注意が必要となります。丁寧で迅速に施工を行うためにも、しっかりと材料の特性を理解することも作業員に必要になります。
皆さんが抱く、土木作業員のイメージは?
冒頭でも伺いましたが、皆さんは土木作業員と聞いてどのようなイメージを抱きますか?
きっと、最初に《きつい》というワードを連想されることかと思います。確かに、体を動かし、体力を使うことが多い仕事が中心になるため否定はできません。しかし、必ずしもそうではない部分も多いにあります。なぜなら、社会や地域に貢献することにより達成感ややりがいを見いだすことができるからです。では、なぜ業界的にも《きつい》イメージが根付ているのでしょうか。
ここでは、作業員の《きつい》イメージの理由について解説していきます。
体力が必要!?
土木作業員の《きつい》というイメージの一つに体力的な問題があります。業務は基本的に身体的な労力を必要とする作業が大半となります。例えば、掘削作業、いわゆる掘ったり削ったりする際には人力作業を要します。また、既設のアスファルトやコンクリート片、現場で使用する資材等、重量のあるものを運ぶ必要もあります。時と場合にもよりますが、長時間立ちっぱなしの作業や継続的にしゃがんだ姿勢での作業を行うこともあります。
また、現場は基本的に屋外になるため、夏の炎天下や冬の寒さの中での作業を行います。外気温との戦いも現場にはあります。ただし、雨天時には作業は中断することになります。
未経験でのスタートとなる際には、これらの作業による身体的負担に慣れるまでは、《きつい》と感じることもあるかと思います。
しかし、《きつい》のはみな同じでどれだけの熟練者でも体が持ちません。特に、近年では真夏の気温が毎年上昇傾向にあります。そういった背景も鑑みて、現場では臨機応変に対応しています。
例えば、作業員の表情や動きを見ながら作業間の休息回数(通常午前・午後各1回)を増やしたり、お昼休憩(通常1時間)を長めに取ったり、機械施工が行える時には機械に頼ったり、服装に関しても夏には空調服(扇風機のファンが体に向いている送風できるもの)というものがあり、適切な体温調節も可能となっています。熱中症対策のための塩分チャージタブレットも職長に持たせ、全員が元気に健康に作業を行えるよう指示・指導も欠かしません。
※空調服の個人購入での負担を防ぐためにも弊社では各人に貸与しています。
朝が早く!?残業も多い!?
その他にも出勤が早く、日々の早起きも体力的に《きつい》というイメージに紐付けされる方も多く居るかと思います。
実際は道路工事を行うには道路使用許可というものが必要になり、工事時間は9時~17時と定められることが大半です。よって、その定めに沿っての作業となるため、イメージとは異なり、決して早いというわけではありません。さらには、切りのいいところで終える作業があったり、どうしてもその日は決められた作業までしかできないこと(コンクリート打設等)があったり、片付けと撤収も含めて定刻までの定めになるので、17時までみっちり作業することが少ないくらいです。
というように実際問題として《きつい》部分は少なからずあります。しかし、各種問題に一つずつしっかりと向き合い、対応し、体が資本となる仕事に影響を与えないよう創意工夫をしています。
事故や怪我がつきもの!?
土木作業員に限らず現場作業員のイメージとして、《きつい》の次に、《危ない》ということを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
当然のことながら、オフィスワークや在宅ワークでの作業と比較すると、事故や怪我の確率は上がり、リスクは存在します。
実際現場では、車両の往来や重機の旋回、資材の搬入といった危険を伴う箇所は少なくありません。作業員自身も重機の周辺で作業を行うため、注意散漫な状態だと危険は増します。
だからこそ、作業員が団結し危険を予め予測したり、声掛けを行うといったチームワークは必要不可欠になってきます。皆さんが想像する以上に我々は安全面への配慮を行っています。例えば、作業前には朝礼を行い、当日の作業内容の確認や危険箇所の確認、危険予想を全員で共有し、対策を行っています。さらに、一人KY(危険予知)活動も促し、各人が更なる注意を行うように促します。また、使用期間が空いたり、毎週週初めには電気機械等の動作確認も行うことで事故のリスクを軽減するよう努力もしています。
常に安全意識を高く持ち、事故や怪我を防ぐように対策を行うことは作業員として必須の項目になります。安全を管理することも大事な業務になるので、そのためのコミュニケーション力の向上やチームワークの向上は欠かせません。
弊社では年に1度から2度、社内BBQ大会(自由参加)を実施しています。また、隔年開催で社員旅行(自由参加)も実施し、イベントを通じて社内の風通しを良くし、チームワークの向上も図っています。
給与などの待遇がよくない!?
給与データを参照するにあたり、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」において公表されている「土工(土木作業員)」に関する情報では、初任給相場は月収22万円、24歳以下の平均年収324万円、25~29歳の年収381万円、30~34歳の年収429万円とキャリアの積み重ねによる能力向上に伴い賃金も上昇しています。
弊社の求人については別途求人情報ページにて詳細を掲載していますが、各年代において全国平均を上回っています。
また、基本給に加え、通勤手当・残業手当・深夜手当・資格手当などの各種手当も充実させ、社会保険も完備しています。その他にも、各種資格取得支援として社員のスキルアップも全力でサポートしています。取得した資格や免許によっては大幅昇給もあり、モチベーションの向上にもつなげることができます。
やりがいと魅力
ここまで、各種アンケートを元に皆さんが抱いている作業員のイメージに対して、実際の様子や現状、そのリアルについて解説してきました。どこまでイメージとの乖離がありましたか?それともイメージした通りでしたか?
もちろん、あらゆる仕事・職種において多種多様のしんどさがあります。その中でも作業員はしんどいと思うかもしれませんが、その先には、達成感や喜びも多く、やりがいもあります。
土木工事や舗装工事の最大の魅力は、地域インフラを支え、地域の方々の生活をより快適なものにすることにあります。インフラ整備は社会貢献度も高く、とても誇りの持つことのできる仕事です。また、自分たちの仕事がそのままその場所に、その街に残ります。何気なく通るその道が自分たちの手でできたものだと感じたとき、その達成感は何事にも代えられないものになります。自分たちの成果物を、ふとしたときに目にし、感じることのできることは、作業員ならではのやりがいになることを確信しています。
作業員向きな人はどんな人?
とにかく体を動かすことがすき!
ものづくりがすき!
デスクワークで一日中パソコンと睨めっこはできない!
仕事の成果を目に見える形として残したい!
仲間と協力して一つのゴールに向かって仕事をしたい!
そんな人には作業員の仕事が向いています。現場では重機に乗って動かしたり、スコップやレーキを持って機械の届かないところの作業をしたり、電気機械を使って目的に応じたモノを造ったり、アスファルトやコンクリートを必要に応じて量の調整をしたりと、体を動かすことが多く、多種多様な作業を行います。
様々な現場があり、様々な要望や設計があるため、毎日毎日同じ作業をすることはありません。日々変化があり、目的別に試行錯誤することも楽しみの一つです。
また、完成した現場がそのまま形として残るため、目に見える形で自分の努力や工夫が表れることも大きなやりがいに繋がります。いろいろな現場を通して、ものづくりの楽しさや達成感、喜びを味わうことのできる仕事といっても過言ではありません。
一つの目標に向かって仲間みんなで協力し、助け合い、教え合うことでより一体感のある仕事に繋がり、その成果は社会貢献にも繋がります。それが作業員として従事することで身をもって得ることができます。
最後に
今回のコラムでは作業員についてのイメージを元に《きつい》に対する解説をしてきました。しかし、実際には大いなる魅力とやりがいがあります。皆さんのイメージが少しでも好転しましたら幸いです。
社会インフラの整備は現代には必要不可欠な仕事です。弊社は公共工事を中心に従事しているため、公益性の高い工事が中心となり、景気や社会情勢を問わず一定の需要があることから、経営の安定性もあり安心して働くことが可能です。
その仕事を通してものづくりを行い、地域社会に貢献し、共に達成感や喜びを味わってみませんか。
弊社、互栄土木建設は未経験者及び経験者、重機オペレーター、現場管理等、幅広い人材を募集しています。現在は、20代~50代までと様々な年代が在籍し、未経験でスタートをした社員も少なくありません。
ホームページや各媒体にて求人も掲載しております。
ご相談やご応募は弊社HPよりお気軽にご連絡ください。
たくさんのご応募お待ちしています。